溶け込みそうに無いカカオの種が チラチラ散らついてつまらない味
締め切りに追われて騒やいだ街の 休日は今なお消費されてる
探し物を見つけるための 一体どれだけを繰り返す
優しさの溶けた春の日が少しこしょばがゆい春の日だ


人の穏やかな午後の坂道 少年はサッカーに明け暮れる
柔らかな陽射し産声を上げる 鳩達の舞踏会が今始まる
カラスのように隙間を 探して五度目の春になる
季節の匂いで心は揺れる 思い出の味を知ったから


書き溜めた手紙に切手を貼って 行き慣れた街を飛び出すのさ
幸せを探す旅にも出ずに 君を知り切るなんてできない
見えないフリをしてるけど どこまで不満は続くのだろう
暗いトンネルを抜けるたび 新しい愛を見つけるのさ


愛の痛みが喜びを知って ずっとずっと深くで泣くのだろう
街中のネオンが真夜中に消えて 寂しさが心に残っている
正しさよりも間違いで 僕らは恋をかじるけど
もうそこからは進まずに 傷つくことも無くなった