月の風

30番目の季節に気持ちとは何かと考える。
私の心を掴んで離さない欲求は結局私の心が創り出した魔物に過ぎない。
あれもこれも全てを欲しがり、心は何も手にできず、一人ぼっちで秋の冷たい風に流れていく。
目を閉じて浮かべる暖かい部屋。
ああ‼心はただ誰かに愛されたかったのだよ。
月はとても上手に私を照らしてくれた。
私は心底、それを必要と感じたのです。